久多川(読み)くたがわ

日本歴史地名大系 「久多川」の解説

久多川
くたがわ

京都市最北部の三国みくに岳・きようヶ岳山中に発し、久多を南流、久多しもの町で宮谷みやたに川と合して流路を東にかえ、久多川合かわい町で針畑はりはた川に流入する。その後流れは大津市域に入り安曇あど川に合流して琵琶湖に注ぐ。

久多村の主生業は、この川を利用した筏流しで、既に永仁七年(一二九九)の山城久多荘地頭代貞能・近江朽木荘地頭代祐聖連署和与状(朽木文書)に、隣村の近江朽木くつき(現滋賀県高島郡朽木村)と相論したことが記され、以後永年の争点であった(→久多庄

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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