久慈川(岩手県)(読み)くじがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「久慈川(岩手県)」の意味・わかりやすい解説

久慈川(岩手県)
くじがわ

岩手県の北東部を東流する川。延長25.5キロメートル。北上高地の明神岳に源を発し、遠別(とおべつ)川、戸呂町(へろまち)川、日野沢川、沢山川をあわせて東流し、河口付近で長内(おさない)川と夏井川を合流して久慈湾に注ぐ。上流久慈市芋谷(いもや)橋から岩井橋までの4キロメートルは石灰岩からなる灰白色絶壁をなし、尻跳(しりとび)、鏡岩、不動岩、大滝屏風(びょうぶ)岩などの景観をつくり、久慈平庭県立自然公園の一部になっている。下流部の沖積低地には久慈市街が展開する。

[川本忠平]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android