井の中の蛙、大海を知らず(読み)いのなかのかわず、たいかいをしらず

故事成語を知る辞典 の解説

井の中の蛙、大海を知らず

自分の狭い知識や経験にとらわれ、他に広い世界があるのを知らないことのたとえ。

[使用例] 自分がいかに教養のない世間知らずであったか、思いあがった井の中の蛙であったかということを思い知らされたのです[筒井康隆エディプス恋人|1977]

[由来] 「荘子秋水」の「せいは以て海を語るべからず(井戸の中に住むカエルは、海について語ることはできない)」という一節から。また、同じ「荘子―秋水」には、井戸に住むカエルが東海に住むカメに向かって、井戸のすばらしさを語ったところ、カメから海の広大さをとくとくと聞かされて茫然とした、という話もあります。

〔異形〕井の中の蛙/せいてい

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

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