今出在家町(読み)いまでざいけちよう

日本歴史地名大系 「今出在家町」の解説

今出在家町
いまでざいけちよう

[現在地名]兵庫区今出在家町一―三丁目

出在家町の南に続く南浜の町で、慶長七年(一六〇二)の兵庫屋地子帳(兵庫岡方文書)町名がみえ、屋敷地二一筆。元禄九年(一六九六)の兵庫津絵図井家蔵)では須佐すさ入江と海の間の砂嘴状浜地に位置している。宝暦一四年(一七六四)の朝鮮使節来日の際、接待用魚の調達可能な魚屋として当町にある生洲持の網屋甚右衛門の名がみえ(「朝鮮人御用覚日記」鷲尾家文書)、「摂津名所図会」もこの生洲について、長さ一三間・幅四間ほどの屋根付き水槽に鯛・鱧・鱸などの生魚を飼い、兵庫の名所として旅人見物に訪れ禁裏へも調進したと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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