出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
生魚、塩干し魚や貝類を商う店。11世紀に、自家でとった獲物を町で振(ふり)売り(担(にない)売り)をしたのが原型である。専業化は13世紀からで、都市においては魚棚(うおだな)や魚座で店売りが行われた。市(いち)では振売りのほか、魚を商う露天の店もみられるようになった。近世の17世紀、魚屋は城下町や在町に店を構え、魚市場(江戸の魚河岸(うおがし)、大坂の雑喉場(ざこば)など)で仕入れた魚貝類を店売り、または担売りした。担売りとは、盤台や籠(かご)を天秤棒(てんびんぼう)で担って呼び声をあげて売り歩くことをいう。魚問屋には、肴(さかな)問屋と塩干し魚問屋があり、彼らは船便のよい地域に集まり、魚市場を運営した。
一方、漁師の妻は夫の漁獲物を近在の町村で売り歩いたが、これは現在も同じ。魚貝類の流通システムは、仕出(しだし)屋を兼ねる魚屋が現れたほかは、19世紀後半から近代に至るまで基本的に変わりはない。
[遠藤元男]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新