付書院(読み)ツケショイン

デジタル大辞泉 「付書院」の意味・読み・例文・類語

つけ‐しょいん〔‐シヨヰン〕【付書院】

床の間わきの縁側に張り出した棚で、下を地袋などとし、前に明かり障子を立てたもの。出書院いだ文机ふづくえ。書院どこ書院棚。→平書院ひらしょいん

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精選版 日本国語大辞典 「付書院」の意味・読み・例文・類語

つけ‐しょいん‥ショヰン【付書院】

  1. 〘 名詞 〙 室町時代以後の書院造りの床の間の側面に窓を設け、板張りで机のように作った所。ふつう縁側に張出し、前に明かり障子を立ててある。書院床出文机(だしふづくえ)。書院棚。あかりどこ。〔書言字考節用集(1717)〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「付書院」の解説

付書院
つけしょいん

床の間の脇,縁側に張りだしてつくられた書院造の室内意匠棚板を縁側に張りだし,その先に4枚引きの書院障子を立てる。鎌倉時代の絵巻に描かれている出文机(いだしふづくえ)がその原形で,最初は読書などに使う机であった。室町時代には文房具・道具などを飾る場所となり,押板(床)・棚とともに御飾りの重要な装置となった。桃山時代になって床の間の脇,縁側に面する側の意匠として固定。縁側に張りださず,書院窓だけが床の間の脇につくられたものは,平書院という。

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リフォーム用語集 「付書院」の解説

付書院

出書院。和室座敷の床の間の脇に設けられる書院の一種。書院には平書院と付書院があり、平書院が明り取りの障子だけがついたものに対し、付書院とは棚板と明り取りの障子で構成され、棚板の奥行の分だけ、縁側または外部に張り出しているもの。

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