出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
藤森成吉(せいきち)の戯曲。六幕九場。1927年(昭和2)『改造』連載、同年改造社刊。築地(つきじ)小劇場での初演(1927.4)は『彼女』の題名で、土方与志(ひじかたよし)演出、山本安英(やすえ)主演。新築地劇団の再演で原題をうたった。主人公中村すみ子(13~16歳)は、母は男と逐電、父はのたれ死に、叔父には食いものにされるという逆境に育つ。子供役者、養育院、小間使などを転々とし、心中を図るが助けられ、キリスト教婦人収容所に入れられる。神を信じ新しい生活を望むが、偽善、欺瞞(ぎまん)に堪えかね放火してしまう。作者の社会主義的な姿勢が鮮明で、この期のプロレタリア演劇を代表する戯曲の一つ。鈴木重吉(しげよし)監督により映画化(1930)もされ、「……が……を……させたか」という言い回しが流行した。
[祖父江昭二]
『『現代日本戯曲選集8』(1955・白水社)』
自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新