余市山道(読み)よいちさんどう

日本歴史地名大系 「余市山道」の解説

余市山道
よいちさんどう

余市越よいちごえ山道ともいう。幕府の命でイワナイヨイチ両場所を結ぶ道路開削が計画され、一八五七年(安政四年)に完成。この路程は一八〇六年(文化三年)イワナイ場所請負人菊池新左衛門、フルウの福島屋新左衛門、ヨイチの柏屋喜兵衛らにより一度開かれた道で、カムイ岬を回る海路をとらずに積丹しやこたん半島を横断する内陸路の役割を有していた。「地名考并里程記」に「文化五辰年、此ヨイチよりイワナイ江山道切開き」とみえ、休泊地名として下ヨイチ―バンケグカルシナイ(この間四里ほど)―ルベシナイ(同四里ほど)―ルーチシ(同一里余)―ヌブリベツ(同五里余)―メムブト(同三里ほど)―シリムカ(同三里ほど)―イワナイ(同一里ほど)をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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