背負梯子(読み)せおいばしご

精選版 日本国語大辞典 「背負梯子」の意味・読み・例文・類語

せおい‐ばしごせおひ‥【背負梯子】

  1. 〘 名詞 〙 荷物を背に負うため、その荷物をくくりつける長方形のわく。しょいこ。しょいばしご。
    1. [初出の実例]「麻風呂敷に裹みて俵に入れ背負梯子(セオヒバシゴ)に結附けて家を出懸(でかけ)に」(出典:二人むく助(1891)〈尾崎紅葉〉六)

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改訂新版 世界大百科事典 「背負梯子」の意味・わかりやすい解説

背負梯子 (せおいばしご)

荷物を背に負って運ぶ際に用いる運搬具。背負子(しよいこ)とも呼ぶ。形態は文字どおりはしご状だが,さまざまな種類がある。基本的には大きく二つに分けられ,一つは枠の中央ないし下端腕木のあるもの,他はそれがないものである。前者西日本後者は東日本に主に分布している。寸法も,人の背丈ほどのものからわずか1尺(約30.3cm)程度のものまで多様だが,大型のものは平野部で,小型のものは山間部で使用されるのが通例であった。
チゲ
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世界大百科事典(旧版)内の背負梯子の言及

【チゲ】より

…荷物をのせ,人が背負って運ぶ朝鮮の運搬道具。日本の背負梯子(せおいばしご)に似た形をしている。地方により,また用途により,さまざまな形のものがある。…

※「背負梯子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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