デジタル大辞泉
「使人」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
つかい‐びと つかひ‥【使人】
〘名〙
※天理本金剛般若経集験記平安初期点(850頃)「
比丘尼の修行する房の中に侍(ツカヒ人)
童女有り」
※
源氏(1001‐14頃)
蓬生「此の君をわがむすめどものつかひ人になしてしがな」
② めかけ。側女(そばめ)。
※宇津保(970‐999頃)
藤原の君「妻
(め)もまうけず、つかひ人もつかはぬ人あり」
③ 使いに立つ人。使者。
※東大寺本大般涅槃経平安後期点(1050頃)二六「使を
隣国に受けて、信命
(ツカヒヒト)を通はし致さしむ」
つかい‐と つかひ‥【使人】
〘名〙
※
書紀(720)崇峻即位前(図書寮本訓)「
物部の
守屋の大連の資人
(ツカヒト)、捕鳥部の万なり」
※平中(965頃)二八「その神 この女、つかひとの
もとにをるところに火をともして」
② (資人)
令制で、
高位・
高官の者に給され、
雑務に従事する者。しじん。つかいびと。
※書紀(720)持統一〇年一〇月(北野本訓)「参の位右大臣丹比の
真人に資人
(ツカヒト)一百廿人」
し‐じん【使人】
〘名〙
① 命をうけて使いをする者。使者。
※
懐風藻(751)秋日於長王宅宴新羅客〈
刀利宣令〉「相顧鳴鹿爵、相送使人帰」
※
神皇正統記(1339‐43)上「此国の使人本国の例により
大倭と称するによりてかくしるせるか」 〔
春秋左伝‐襄公一一年〕
② 召使。
※神宮文庫本発心集(1216頃か)三「やごとなき人の、ここらの使人に
囲繞せられて入給ふ有り」
つかわし‐びと つかはし‥【使人】
※
愚管抄(1220)一「昔は人の死する墓につかはし人を生きながら土にほうりうづみけり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「使人」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報