借入金(読み)カリイレキン

デジタル大辞泉 「借入金」の意味・読み・例文・類語

かりいれ‐きん【借入金】

資金が不足した時に、他から借り入れる金。特に、企業政府などが、金融機関や他の企業に借用証書約束手形などを差し入れて借りる金。

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精選版 日本国語大辞典 「借入金」の意味・読み・例文・類語

かりいれ‐きん【借入金】

  1. 〘 名詞 〙 手持の金が不足した時、他から借り入れる金。また、金融機関などから借り入れる資金。⇔貸出し金。
    1. [初出の実例]「公共団体が借入金の元金又は利子の支払を保証しているものについても」(出典:地方自治法(1947)一九九条)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「借入金」の意味・わかりやすい解説

借入金
かりいれきん

個人や企業や政府などが、所要資金を銀行などの金融機関や他の個人、企業などから、返済期限や金利など諸条件を定めて借入すること。広い意味では、企業の発行する社債、国や地方公共団体の発行する公債、さらには企業間信用(買掛金支払手形)なども入るが、通常は主として借用証書(または約束手形)を差し入れて行われる金銭の借入をいう。個々のケースにより、返済期間の長短担保有無などさまざまである。

 企業会計では、通常、返済期限1年以内のものを短期借入金として流動負債の部に、1年を超えるものを長期借入金として固定負債の部に、それぞれ計上する。

[那須正彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「借入金」の意味・わかりやすい解説

借入金
かりいれきん
loans; debt

借用証書や手形を差入れ,金銭の借入れをすることにより生じる債務。企業会計上貸借対照表の期日から計算して1年以内に支払期限の到来する借入金は短期借入金として流動負債の部に,1年以上の借入金は長期借入金として固定負債の部に計上するが,長期借入金のうち1年以内に支払期限の到来する部分は,「1年以内返済予定の長期借入金」として流動負債の部に計上する。支配株主取締役監査役または支配従属会社に対する借入金は一般の借入金とは区別し,独立の科目を設けて表示するよう要求されている。

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会計用語キーワード辞典 「借入金」の解説

借入金

銀行からお金を借りるなど、返済義務を負った資金の調達方法。借入金には様々な種類があり、代表的なものとして証書借入、当座借越、手形借入がある。また、返済期限に応じて短期借入金(1年以内)、長期借入金(あと1年で返せる)長期借入金(1年以上)の3つに分類される。

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世界大百科事典(旧版)内の借入金の言及

【国債】より

…国がその経費をまかなうために行う金銭債務をいう。その場合,国債証券を発行するものを狭義の国債,証券の発行を伴わないものを借入金(年度内に償還する条件のものを一時借入金という)という。なお,国債と地方債を総称して公債という。…

※「借入金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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