倭文手纏(読み)シズタマキ

デジタル大辞泉 「倭文手纏」の意味・読み・例文・類語

しず‐たまき〔しづ‐〕【倭文手×纏】

[枕]上代は「しつたまき」》倭文で作った手纏きは玉製などに比べて粗末なところから、「いやしき」「数にもあらぬ」にかかる。
「―数にもあらぬ命もて」〈・六七二〉

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精選版 日本国語大辞典 「倭文手纏」の意味・読み・例文・類語

しず‐たまきしづ‥【倭文手纏】

  1. ( 古くは「しつたまき」。倭文で作った腕輪の意 ) 腕輪としては玉で作ったものが高級品で、布製は粗末なものとされていたところから「数にもあらぬ」「賤(いや)しき」にかかる。
    1. [初出の実例]「倭文手纏(しつたまき)数にもあらぬ命もてなにかここだく吾が恋ひ渡る」(出典万葉集(8C後)四・六七二)
    2. 「倭文手纏(しつたまき) 賤しき我がゆゑ ますらをの 争ふ見れば 生けりとも 逢ふべくあれや」(出典:万葉集(8C後)九・一八〇九)

しつ‐たまき【倭文手纏】

  1. しずたまき(倭文手纏)

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