健康食品(読み)ケンコウショクヒン

デジタル大辞泉 「健康食品」の意味・読み・例文・類語

けんこう‐しょくひん〔ケンカウ‐〕【健康食品】

健康増進に役立つとされる食品

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百科事典マイペディア 「健康食品」の意味・わかりやすい解説

健康食品【けんこうしょくひん】

一般の食品よりも健康に効果があるとして販売されている食品。カプセル剤錠剤粉末液体など,見た目も味も薬に似たものが多い。厚生省の指導のもと,財団法人日本健康・栄養食品協会(JHFA。Japan Health Food Authorization)による品目別規格基準が設定されている。小麦胚芽油,食物繊維加工食品,カルシウム含有食品,各種エキスの加工食品など,1998年8月末現在,47品目1194種がある。 特定保健用食品と違って法的な定義はなく,医薬品的な効能,効果を表示することはできない。JHFAより健康食品に認定されたものには,認定マークがつけられるが,業者には協会非加盟店も多く,認定マークのない商品が多数出回っているのが現状である。通信販売,訪問販売のみといった販売形態をとることが多く,広告がオーバーになりがちで,価格も比較的高い。法的な規制がない分,実際には健康によくないものや,一般の食品より栄養が劣っているものなどもあり,安全面,効果面に疑問がもたれるものもある。→ベータカロチン栄養補助食品
→関連項目機能性オリゴ糖健康産業

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「健康食品」の意味・わかりやすい解説

健康食品
けんこうしょくひん

健康食品の法的な定義はないが、1988年(昭和63)11月に出された厚生省(現厚生労働省)通知によれば、「栄養成分を補給するか、または特別の用途に適するものであって、食品として通常用いられる素材からなり、かつ、通常の形態、通常の方法によって摂取されるものを除くもの」としている。すなわち、栄養成分を補給したり、特別の保健用途に適するもので、素材が、動植物の濃縮物、抽出物、含有成分そのものなどであり、形態は粉末、粒状、錠剤、カプセルなど医薬品に似たもので、水とともに服用する。栄養補助食品ともいう。詳しくは、別項薬の、「健康食品」の章を参照のこと。

[編集部]

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栄養・生化学辞典 「健康食品」の解説

健康食品

 栄養成分を補給し特別の効果が期待できることを示した食品.

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世界大百科事典(旧版)内の健康食品の言及

【食品】より


[その他の分類による食品群]
 食品は加工の有無によって,生鮮食品,貯蔵食品,加工食品に分けられる。また,価値観をも含めて,〈健康食品〉〈自然食品〉といわれる一群の食品群もある。以下,これらのうち主要なものについて述べる。…

【食品工業】より

…(4)健康志向 現在の日本は飽食の時代といわれるほど食生活は充足し,かえって肥満や糖尿病などの弊害が社会問題になりつつある。消費者の健康に対する意識が高まり,食品分野においても,ビタミン類を中心とする栄養補助食品や低塩・低カロリー食品などの健康食品の需要が伸びている。健康食品は一般食品と区別して用いられるようになった商業上の用語で,その定義や範囲は定かではない。…

※「健康食品」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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