像面湾曲(読み)ゾウメンワンキョク

デジタル大辞泉 「像面湾曲」の意味・読み・例文・類語

ぞうめん‐わんきょく〔ザウメン‐〕【像面湾曲】

レンズ前後平面の像が正しく対応せず、一方で湾曲して曲面になってしまう収差ザイデルの五収差の一。像面の曲がり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の像面湾曲の言及

【収差】より


[ザイデルの5収差]
 ドイツのザイデルLudwig Philipp von Seidel(1821‐96)は,単色光に対して,共軸球面系(各屈折面の曲率中心が一直線上に並んだ光学系)の光軸のまわりの対称性から収差を5種類に分類した。すなわち球面収差,コマ収差,像面湾曲,非点収差,および歪曲であり,これらをザイデルの5収差という(この五つを広義の球面収差と呼ぶ場合もある)。彼はスネルの法則を入射角xに関する三次までの近似式,sinxxx3/6で展開して,各収差の特徴を論じた。…

※「像面湾曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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