普及版 字通 「儒(漢字)」の読み・字形・画数・意味
儒
常用漢字 16画
[字訓] やわらか・おろか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は需(じゅ)。需は雨乞いする下級の巫祝、而(じ)はまげを結ばない頭(こんとう)の巫祝の形。その人を(ぜん)といい、また(ぜん)・儒という。〔説文〕八上に「柔なり。士のなり」とあり、儒は巫祝の出身であった。〔礼記、儒行〕の〔目録〕に「儒の言たる、優なり、柔なり。能く人を安んじ、能く人をす。、儒なるは濡なり。先王のを以て、能く其の身を濡(うるほ)す」とするが、みなその音によって説くものにすぎない。儒はもと巫祝・葬礼のことなどにも従い、儒家の文献には葬礼に関するものがきわめて多い。
[訓義]
1. じゅがく、じゅしゃ。
2. やわらか、おだやか、やさしい。
3. よわい、したがう、おろか。
4. 字はまたに作る。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕侏儒 ヒキウト・タケヒキ・ヒキナリ・サカシ・ハカセ・ヒキウト 〔立〕儒 ヒキウト・ヲヨスク・ハカセ・ヤハラカナリ・サカシ・ウルフ・ヒキナリ
[語系]
儒・濡・嬬・孺njioは同声。みな需の声義を承け、その引伸の義をもつ字である。
[熟語]
儒衣▶・儒医▶・儒家▶・儒化▶・儒雅▶・儒学▶・儒官▶・儒冠▶・儒緩▶・儒教▶・儒業▶・儒経▶・儒賢▶・儒玄▶・儒酸▶・儒士▶・儒者▶・儒釈▶・儒弱▶・儒輸▶・儒儒▶・儒術▶・儒書▶・儒職▶・儒人▶・儒生▶・儒碩▶・儒素▶・儒宗▶・儒懦▶・儒傅▶・儒風▶・儒服▶・儒扮▶・儒墨▶・儒門▶・儒吏▶・儒流▶・儒林▶
[下接語]
儒・雅儒・耆儒・坑儒・洪儒・鴻儒・散儒・師儒・侏儒・宿儒・醇儒・真儒・碩儒・浅儒・賤儒・俗儒・村儒・大儒・通儒・鄙儒・文儒・名儒・庸儒・老儒・陋儒
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報