先照寺(読み)せんしようじ

日本歴史地名大系 「先照寺」の解説

先照寺
せんしようじ

[現在地名]富士宮市大中里

潤井うるい川中流右岸の山裾にある曹洞宗寺院。広国山と号し、本尊地蔵菩薩。神亀三年(七二六)行脚僧満随が当地を開いて草創した広国こうこく寺を前身とし、応永年中(一三九四―一四二八)富士浅間社(富士山本宮浅間大社)大宮司富士成時が檀主となり、開山純白勇清が曹洞宗寺院を建立したという。寺号は純白が東行千里霊夢を感じて勝地を得たことから千勝せんしよう寺と名付け、のちに先照寺と改めたという説、朝暾(朝日)早く照らし嶺雪(富士山の雪)を見るをもって先照と名付けたとの説がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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