精選版 日本国語大辞典 「全体」の意味・読み・例文・類語
ぜん‐たい【全体】
[1]
※正法眼蔵随聞記(1238)三「但思二仏意一、身肉手足分可レ施二衆生一。現に可二餓死一衆生には、直饒(たとひ)以二全体一与とも、可レ叶二仏意一」 〔釈名‐釈飲食〕
※正法眼蔵(1231‐53)弁道話「初心の弁道すなはち本証の全体なり」
③ 天から受けた完全な本体。〔朱熹‐答程允夫書〕
[2] 〘副〙 ある事柄を全般的・概括的に考えていう時に用いる語。一体。一体全体。
(イ) 結論づけをするような場合に用いる。もともと。もとより。
(ハ) こまかいことはともかく、大づかみに言う場合に用いる。おおかた。おおよそ。〔詞葉新雅(1792)〕
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