六・陸(読み)ろく

精選版 日本国語大辞典 「六・陸」の意味・読み・例文・類語

ろく【六・陸】

[1] 〘名〙
① 数の名。む。むつ。むっつ。また、六番目。
万葉(8C後)一六・三八二七「一二の目のみにはあらず五六(ろく)三四さへありけり双六(すごろく)のさえ」
神楽笛龍笛高麗笛(こまぶえ)篳篥(ひちりき)などの孔(あな)の名。吹口(ふきぐち)の反対側からかぞえて、指孔が六孔の神楽笛・高麗笛は第六番目、七孔の龍笛は第七番目、九孔の篳篥は第五番目の孔をいう。また、その孔を用いる音の名。〔簾中抄(1169‐71頃)〕
③ 和琴箏の絃名。十三絃の箏では低い音から六番目、和琴では奏者に近い手前から数えて六番目。
④ =むさし(六指)③〔物類称呼(1775)〕
[2] 〘接尾〙 (「贅六(ぜえろく)」「宿六(やどろく)」などの「ろく」からいったものか) 人を表わす語に付けて、その人をいやしめののしっていう場合に用いる。

りく【六・陸】

〘名〙 =ろく(六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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