デジタル大辞泉
「六価クロム」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
六価クロム
クロム(原子番号24の元素)化合物の形態の総称。おもな六価クロム化合物としてクロム酸、重クロム酸カリ、ニクロム酸カリウムなどがある。強力な酸化剤として働き、電気メッキ、酸化剤、金属の洗浄、黄色顔料などに広く使用されている。非常に強い毒性をもち、環境基準値は0.05ミリグラム/リットル以下。皮膚などに付着すると皮膚炎や腫瘍を起こし、長期間体内に取り入れると、肝臓障害・貧血・肺がん・大腸がん・胃がんなどの原因となりうる。化学工場跡地など六価クロムに汚染されている場所は日本全国にあり、2012年に東京都の都立公園周辺で基準の220倍の六価クロムが検出されるなど、たびたび問題になっている。
出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報