六道珍皇寺(読み)ろくどうちんのうじ

精選版 日本国語大辞典 「六道珍皇寺」の意味・読み・例文・類語

ろくどうちんのう‐じロクダウチンワウ‥【六道珍皇寺】

  1. ( 「ろくどうちんこうじ」とも ) 京都市東山区小松町にある臨済宗建仁寺派の寺。山号は大椿山。空海の師慶俊(きょうしゅん)開創と伝えられる。初め真言宗で宝皇寺と称し、東寺末寺であった。中世以後、臨済宗となる。門前あたりは六道の辻といい、冥途に通じているといわれた。珍皇寺。六道さん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の六道珍皇寺の言及

【珍皇寺】より

…創建については慶俊(きようしゆん)僧都の開基,また小野篁(たかむら)の開創,宝皇寺の後身といわれて異説に富む。だが,寺地が葬送所として有名な鳥辺(とりべ)山のふもとにあることから,中世以来,当寺は冥府とこの世の出入口に当たると信じられ,亡者の精霊迎えの信仰で栄え,〈六道(ろくどう)さん〉〈六道珍皇寺〉の名で親しまれた。今日も,お盆の前の8月8日から10日まで,あの世から亡者の精霊を迎えるための群参人でにぎわう。…

※「六道珍皇寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android