内掃部司(読み)ウチノカモリノツカサ

デジタル大辞泉 「内掃部司」の意味・読み・例文・類語

うちのかもり‐の‐つかさ【内掃司】

律令制で、宮内省に属し、宮中調度品調達管理をつかさどった役所。弘仁11年(820)大蔵省掃部司かもんづかさと合併して掃部寮かもんりょうとなった。うちのかにもりのつかさ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「内掃部司」の意味・読み・例文・類語

うちのかもり‐の‐つかさ【内掃部司】

  1. 〘 名詞 〙 令制における官司一つ。宮内省に属し、宮中の調度品の調達管理をつかさどった。職員に正(かみ)、佑(じょう)令史(さかん)各一人、掃部三〇人その他がある。弘仁一一年(八二〇)大蔵省掃部司と合わせて掃部寮となった。うちのかにもりのつかさ。
    1. [初出の実例]「内掃部司 正一人」(出典:令義解(718)職員)

うちのかにもり‐の‐つかさ【内掃部司】

  1. 〘 名詞 〙うちのかもりのつかさ(内掃部司)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の内掃部司の言及

【掃部寮】より

…宮内省所属の令外官。令制には大蔵省所属の掃部司(かにもりのつかさ∥そうぶし)と,宮内省所属の内掃部司(ないそうぶし)が存在した。掃部司は,正・佑・令史各1人,掃部(かにもり)(伴部)10人等の職員からなり,朝廷の諸行事のための薦(こも)・席(むしろ)・牀(とこ)・簀(すのこ)・苫(とま)・簾(すだれ)の製作と鋪設,蒲・藺・葦等の材料の栽培・調達,内裏外の宮内の洒掃(内裏内は主殿寮の所管)をつかさどる。…

※「内掃部司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android