円光(読み)エンコウ(その他表記)Wǒn-kwang

デジタル大辞泉 「円光」の意味・読み・例文・類語

えん‐こう〔ヱンクワウ〕【円光】

まるい形の光。
仏・菩薩ぼさつの頭の後方から放たれる光の輪。後光ごこう
[補説]作品名別項。→円光
[類語]後光光背光輪

えんこう【円光】[戯曲]

生田長江戯曲堺利彦の勧めにより執筆したもの。大正6年(1917)雑誌中外」の創刊号掲載。大正7年(1918)、有楽座にて劇団国民座が初演

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精選版 日本国語大辞典 「円光」の意味・読み・例文・類語

えん‐こうヱンクヮウ【円光】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 円い形の光。月や日の光にいう。〔運歩色葉(1548)〕〔王維‐賦得秋日懸清光詩〕
  3. 仏、菩薩などの頭や体からさしている円い光。後光。背光。頭光(ずこう)
    1. [初出の実例]「円光一基、高十一丈四尺。広九丈六尺」(出典:東大寺大仏記(奈良末))
    2. [その他の文献]〔観無量寿経〕

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改訂新版 世界大百科事典 「円光」の意味・わかりやすい解説

円光 (えんこう)
Wǒn-kwang

6世紀末から7世紀前半の朝鮮新羅の僧。生没年不詳。陳・隋に留学して成実,涅槃(ねはん)などを学ぶと同時に,中国で王朝興亡をまのあたりにした。帰国後,大乗経典を講じて王・貴族尊敬をあつめた。また,〈臨戦無退〉などを内容とする〈世俗五戒〉をかかげて花郎を指導した。さらに,高句麗への出兵を隋に要請する〈乞師表〉を草した。仏教だけでなく儒教にも通じていたが,その思想は強烈な国家意識に裏付けられたものであった。
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普及版 字通 「円光」の読み・字形・画数・意味

【円光】えんこう

日月の光。

字通「円」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「円光」の意味・わかりやすい解説

円光
えんこう

光背」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の円光の言及

【仏教】より

…一夜,後漢の明帝が,西方より殿庭に飛来するふしぎな金人の夢をみる。金人は,首の背後に円光を負うて全身より光明を放つ。臣下のもの知りが,西方インドの仏であろうという。…

※「円光」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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