円居(読み)まどい

精選版 日本国語大辞典 「円居」の意味・読み・例文・類語

まど‐い ‥ゐ【円居】

〘名〙 (古くは「まとい」)
① 集まってまるく居並ぶこと。くるまざ。団欒(だんらん)
古今(905‐914)雑上・八六四「おもふどちまとゐせるよは唐錦たたまくをしき物にぞありける〈よみ人しらず〉」
② ひと所に集まり会すること。会合。特に、親しい者同士の楽しい集まり。団欒。
神楽歌(9C後)採物・榊「〈本〉榊葉の 香をかぐはしみ 求め来れば 八十氏人ぞ 万止為(マトヰ)せりける 万止為(マトヰ)せりける」

まど‐・いる ‥ゐる【円居】

〘自ワ上一〙 集まってまるく居並ぶ。また、一所に集まって会合をする。親密な者同士が集まり居る。団欒(だんらん)する。
※宇津保(970‐999頃)春日詣氏人のまどゐる今日は春日野の松にも藤の花ぞ咲くらし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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