円政寺(読み)えんせいじ

日本歴史地名大系 「円政寺」の解説

円政寺
えんせいじ

[現在地名]萩市大字南古萩町

町の東に位置する。月輪山と号し真言宗御室派。本尊地蔵菩薩

大内氏の時代に山口町(現山口市)にあったが、円政寺旧蔵の金鼓に「防州山口月輪山円政寺 天神宮 建長六年五月日甲寅」との銘があり、鎌倉時代にすでに寺があったことが知られ、また「山口」の地名の初見資料ともされている。慶長九年(一六〇四)毛利輝元の萩築城とともに塩屋しおや町に移建され、山口町には円政寺町という町名だけが残った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android