再閉路(読み)さいへいろ(英語表記)reclosing circuit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「再閉路」の意味・わかりやすい解説

再閉路
さいへいろ
reclosing circuit

送電線または配電線の事故時に,事故で電流遮断した遮断器回路を閉じて再び電流が流れるようにすることをいう。この操作を継電器 (リレー) によってある時間後自動的に行わせる方式を再閉路継電方式という。再閉路方式の種類としては,1線地絡時に故障相のみを遮断,再閉路する単相再閉路方式と,多回線併用送電線で事故が多回線にまたがっても,二相または三相が健全な場合に故障相のみを遮断,再閉路する多相再閉路方式とがある。また,再投入時間の長短により高速度再閉路 (無電圧状態は約 0.3~0.7秒) と,低速度再閉路 (約5~70秒) に分けられる。これらの操作を行う理由は,電力系統の送電線に起る事故では,一般に他の機器やシステムと異なり,ある時間がたてば自然に事故が消滅する可能性が非常に高いためである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android