出で会ふ(読み)イデアウ

デジタル大辞泉 「出で会ふ」の意味・読み・例文・類語

いで‐あ・う〔‐あふ〕【出で会ふ/出で×逢ふ】

[動ハ四]
出て人にあう。対面する。
「心を破らじとて、祖母おばおとど―・ふ」〈玉鬘
偶然に人にあう。出くわす。であう。
「そこにて知らぬ男に―・ひ、もの言ふとも」〈紫式部日記
敵に立ち向かう。
「山だちありと、ののしりければ、里人起こりて―・へば」〈徒然・八七〉

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精選版 日本国語大辞典 「出で会ふ」の意味・読み・例文・類語

いで‐あ・う‥あふ【出会・出逢】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙
  2. 出て他人と対面する。面会する。また、ある場所へ出ていく。
    1. [初出の実例]「御つかひに竹取出あひて泣くこと限りなし」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 出くわす。めぐりあう。ばったりと会う。
    1. [初出の実例]「かれもこれも門(かど)よりいであひて」(出典平中物語(965頃)三〇)
  4. 敵に立ち向かう。
    1. [初出の実例]「里人おこりていであへば、〈略〉走りかかりつつ斬り廻りけるを」(出典:徒然草(1331頃)八七)
  5. 会合する。
    1. [初出の実例]「魚屋の長兵衛八百屋の八兵衛出合(イデアヒ)、弐分壱両のかけ双六をうちて」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)三)

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