出殻(読み)だしがら

精選版 日本国語大辞典 「出殻」の意味・読み・例文・類語

だし‐がら【出殻】

〘名〙
① 煮出して出し汁をとったあとのかす
歌舞伎伊賀越乗掛合羽(1776)一一段「蕎麦切より引っかけるがよいわい〈略〉次(ついで)に、だしがらを貰うて来よ」
② 茶を煎(せん)じ出したあとのかす。茶殻
※狂歌・飲食狂歌合(1815)「古されて今さらなにとせんじ茶の身は出しがらとすてらるるうさ」

で‐がら【出殻】

落梅集(1901)〈島崎藤村七曜のすさび・火曜日新茶「吸子(きふす)うちも早や出殻(デガラ)となりて、新茶のかをり既にうせたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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