出面(読み)デヅラ

デジタル大辞泉 「出面」の意味・読み・例文・類語

で‐づら【出面/出頰】

《顔を出すことによって与えられる金銭の意》日雇労働者などの日当。でめん。
顔出しをすること。出席すること。
「あのざまで此の中へ―は何事と、一度にどっと笑ふ声」〈浄・百人上﨟〉

で‐めん【出面】

でづら1」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「出面」の意味・読み・例文・類語

で‐めん【出面】

〘名〙
時間による賃労働や、日雇の労働。また、その労働者。
※生れ出づる悩み(1918)〈有島武郎〉八「漁夫達や、女でめん(女労働者)や、海産物仲買と云ったやうな人々が」
※茂次郎の話(1930)〈岡田三郎〉「半日出面(デメン)せいぜいで」
不在地主(1929)〈小林多喜二〉四「町へ一日二日の『出面(デメン)』を取りに行ってゐるものも休んで出迎へた」

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