精選版 日本国語大辞典 「刀環」の意味・読み・例文・類語
とう‐かん タウクヮン【刀環】
〘名〙
① 刀のつかにつけた環。また、漢の李陵が匈奴に捕われていたとき、霍光らが匈奴に至り、酒席で李陵に目くばせをしながら刀環をまわし、「環」を同音の「還」にかけて、漢に帰還することをうながしたという「漢書‐李陵伝」に見える故事から、故郷にかえること。望郷の思い。
※徂徠集(1735‐40)七・擬送人謫羽州「一別刀環那可レ期、東荒自レ古羽山悲」 〔高適‐入昌松東界山行詩〕
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