分浜(読み)わけはま

日本歴史地名大系 「分浜」の解説

分浜
わけはま

[現在地名]雄勝町分浜

雄勝湾南部に位置する漁村で、東方は同湾を挟んでたつ浜・おお浜。南に波板なみいた集落があり、高梨たかなし山の稜線を越えると牡鹿おしかさしヶ浜(現女川町)。慶長一六年(一六一一)一一月二三日にビスカイノは雄勝に入港しており、同港手前にあった「バケ」を「サント・ドミンゴ」と名付けている(金銀島探検報告)。バケは当浜をさす。正保郷帳に村名がみえ、高二貫三五三文で畑のみ。「封内風土記」では戸数七三。文政一一年(一八二八)の高は畑のみで二貫六五九文・茶畑六〇文があった。人頭六四人、人数三二五、塩焼場・釜一区(「桃生南北本吉南方風土記」及川徳松家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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