分離方式(読み)ぶんりほうしき(英語表記)isolation method

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「分離方式」の意味・わかりやすい解説

分離方式
ぶんりほうしき
isolation method

モノリシック集積回路で,個々の素子を電気的に分離する方式のことをいい,p-n接合分離と絶縁物分離とがある。p-n接合分離では各素子と基板との間にp-n接合をつくってすべてのp-n接合を逆バイアス状態に保つ。空乏層が高抵抗状態になって電気的に分離されることになる。この場合,各素子と基板との間に空乏層容量とわずかの漏れ電流がある。絶縁物分離はこのp-n接合の部分を二酸化シリコン SiO2 などに代えたもので,電気的分離がより完全となるが,製作法が複雑である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android