切流(読み)きりながす

精選版 日本国語大辞典 「切流」の意味・読み・例文・類語

きり‐なが・す【切流】

〘他サ四〙
① 切って水へ流す。
山家集(12C後)上「禊(みそぎ)して幣(ぬさ)きりながす河の瀬にやがて秋めく風ぞ涼しき」
② 塞(せ)き止めるものを取りのぞいて、水を流す。
※俳諧・犬子集(1633)一六「切なかす水にやうごくらん 川にはまれば鷺ぞぬれたる〈徳元〉」
③ 流れるように切る。
太平記(14C後)三一「小(こ)手の手覆(をほひ)を切ながさるる太刀にて手綱(たつな)のまかりをづんと切れて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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