切羽詰る(読み)セッパツマル

デジタル大辞泉 「切羽詰る」の意味・読み・例文・類語

せっぱ‐つま・る【切羽詰(ま)る】

[動ラ五(四)]ある事態などが間近に迫ってどうにもならなくなる。身動きがとれなくなる。「―・って上司に泣きつく」
[類語]行き詰まる挫折頓挫蹉跌立ち往生壁に突き当たる暗礁に乗り上げるけちがつく行き悩むお先真っ暗前途多難前途遼遠八方塞がり絶体絶命剣が峰九死危機一髪袋の鼠抜き差しならないのっぴきならないにっちもさっちも進退維谷これきわまる動きが取れない難しい望み薄無理困難不可能駄目出来ない相談絶望的手詰まり膠着こうちゃく

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精選版 日本国語大辞典 「切羽詰る」の意味・読み・例文・類語

せっぱ‐つま・る【切羽詰】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 物事がさし迫って、どうにもならなくなる。最後のどたん場になる。抜き差しならなくなる。まったく窮する。
    1. [初出の実例]「身代もがたがたするかつばもともせっはつまった断ぞかし」(出典:狂歌・大団(1703)五)
    2. 「せっぱつまったそのときは、又外に思案もあらうから」(出典:人情本・仮名文章娘節用(1831‐34)後)

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