初春（読み）しょしゅん

精選版 日本国語大辞典

しょ‐しゅん【初春】

〘名〙

① 春のはじめ。はつはる。《季・新年‐春》

※懐風藻（751）「五言。初春在_二竹渓山寺_一於_二長王宅_一宴追致_レ辞」

※俳諧・芭蕉真蹟懐紙‐酒に梅（1685）「初春先づ酒に梅売にほひかな」 〔傅玄‐又答程暁詩〕

② 陰暦正月の称。孟春。《季・新年》 〔俳諧・改正月令博物筌（1808）〕 〔梁元帝纂要〕

はつ‐はる【初春】

〘名〙 春の初め。しょしゅん。新春。新年。《季・新年》

※万葉（８Ｃ後）二〇・四五一六「新(あらた)しき年の始めの波都波流(ハツハル)の今日降る雪のいや重け吉事」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

しょ‐しゅん【初春】

１ 春の初め。はつはる。《季 春》「枯枝に―の雨の玉円まどか／虚子」
２ 陰暦正月の異称。孟春もうしゅん。
[類語]春先・早春・孟春・正月・一月・新年・新春・春はる・年始・年初・松の内・睦月むつき・陽春・浅春・仲春・晩春・暮春・三春

はつ‐はる【初春】

春の初め。新春。新年。《季 新年》「―や思ふ事なき懐手／紅葉」

出典　小学館