出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…一方で月経は出産や死などとともに,血の穢としてその間は忌に服さねばならなかった。月事の忌をヒノカカリといい,月事の者の煮炊きの火と,家族のための煮炊きの火を別火とせねばならなかった。そのためにタヤ,ヒマヤ,ツキゴヤ,ベツヤ,ヨゴラヤ,アサゴヤなどと呼ぶ共同の別小屋を部落内に設けて,月事の間はそこで暮らした。…
…出産があるとその家の火は穢れると考えられ,ヒガカカル,ヒガワルイなどといって,その火を避けねばならなかった。母屋と別棟の産(うぶ)小屋にこもるのは,産婦のための煮炊きの火を別にする別火(べつか)の生活をするためであった。ゲヤあるいはナンドなど一つ屋根の下に産室を設ける場合でも,産婦の煮炊きの火と母屋の家族の火は別にする習わしがあった。…
… 《式三番》の奏演はそのままが祭りと考えられる。この祭りは別火に始まる。各役は一定の期間,神聖な火を用いて生活を送り,煮たきや暖房の火を家族と別にする。…
…一般にある家族に属する家族員が分離して新たな家族を創設する分家行為によって形成された家族をいう。しかしながら日本では家族員の分離のすべてを分家と呼んできたわけではないし,分家行為によらない分家の例もしばしばみられた。分家はまず単なる家族員の分離ではなく,新たな家族の形成が社会的に承認されなければならない。村落社会においてはとくにこれが重要であって,社会的承認を得るための村への挨拶など数々の手続がみられた。…
※「別火」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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