精選版 日本国語大辞典 「刺鯖」の意味・読み・例文・類語
さし‐さば【刺鯖】
〘名〙 鯖の背を開いて塩漬けにし、二枚重ねたものを一刺とした乾物。江戸時代、七月一五日に、両親の寿を祝う生身魂(いきみたま)の式の膳に、蓮の葉に包んで供したり、盆の贈答品に用いたりした。生鯖のように食当たりすることもなく、美味とされた。《季・秋》
※俳諧・鷹筑波(1638)三「鱗(うろくず)も成仏するのをしへにて、実蓮(はす)の葉にのするさしさば〈定之〉」
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