削ぎ捨つ(読み)ソギスツ

デジタル大辞泉 「削ぎ捨つ」の意味・読み・例文・類語

そぎ‐す・つ【削ぎ捨つ】

[動タ下二]
髪を切る。また、髪を切って出家する。
清らなる御髪を―・てて」〈柏木
省略する。はぶく。
「いみじく事ども―・てて、世の煩ひあるまじくと省かせ給へど」〈・若菜下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「削ぎ捨つ」の意味・読み・例文・類語

そぎ‐す・つ【削捨】

  1. 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙
  2. 髪を短く切りおとす。また、髪を切りおとして出家する。
    1. [初出の実例]「いと、ひたぶるにそぎすてまほしう思さるる御髪を、かきいでて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
  3. ことを省く。省略する。簡略にする。手がるにする。また、とりやめる。
    1. [初出の実例]「いみじく事どもそぎすてて、世のわづらひあるまじくと省かせ給へど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android