前田漾子(読み)マエダ ナミコ

20世紀日本人名事典 「前田漾子」の解説

前田 漾子
マエダ ナミコ

明治・大正期の女性 前田利為侯爵の妻。



生年
明治20(1887)年6月30日

没年
大正12(1923)年4月17日

出生地
東京・本郷

経歴
父は旧加賀藩主前田家の当主で侯爵の前田利嗣。華族女学校小学校を卒業したのち家庭教師につき、諸芸学問を学ぶ。明治39年親戚に当たる旧上野国七日市藩主前田家から利為(のちの侯爵・陸軍大将)を婿養子に迎え、二児を産んだ。大正9年には夫とともにフランスへ渡り、パリの社交界の華として活躍。しかし、同地で病にかかり、帰国準備中の12年4月17日にパリで死去文筆を嗜み、没後には夫によって遺文集「花筺」が編まれている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「前田漾子」の解説

前田漾子 まえだ-なみこ

1887-1923 明治-大正時代の女性。
明治20年6月30日生まれ。前田利嗣(としつぐ)の長女。明治39年20歳で前田利為(としなり)と結婚,2子を生む。大正9年夫とともに渡仏。社交界で活躍したが,帰国準備中の大正12年4月17日パリで死去。37歳。東京出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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