剣淵(読み)けんぶち

改訂新版 世界大百科事典 「剣淵」の意味・わかりやすい解説

剣淵[町] (けんぶち)

北海道中央部,上川支庁上川郡の町。人口3565(2010)。名寄盆地の南部に位置し,天塩川の支流剣淵川が北流し,JR宗谷本線,国道40号線が通じている。士別市との境に道央自動車道の士別剣淵インターチェンジがある。地名は剣淵川のアイヌ語名〈ケネ・ペッ(ハンノキ・川)〉に由来し,剣淵川のプチ(合流点)の意である。北隣の士別とともに屯田兵制度最後の入植地で,1899年2中隊の屯田兵村が設置され,337戸が入地した。町の中央部は広い泥炭地を含む剣淵原野で,第2次大戦後もなお未開拓地が残されていたが,土地改良が行われ,60年代以降造田が進んだ。東部の丘陵と西部の山麓の畑作地では豆類,ジャガイモ,テンサイなどの作付けが多い。米作を主とするが,減反政策下で水田の多くは畑作物作付転換されている。デンプン工場,木工品工場がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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