勿忘草(読み)ワスレナグサ

デジタル大辞泉 「勿忘草」の意味・読み・例文・類語

わすれな‐ぐさ【×忘草】

forget-me-notムラサキ科多年草。高さ約30センチ。葉は長楕円形。5、6月ごろ、尾状に巻いた花穂を出し青色の5弁花を多数つける。ヨーロッパ原産で、19世紀にパリでは恋人への贈り物にしたという。日本では矮性わいせい種を花壇などに植え、一年草として扱う。わするなぐさ。 春》「―わかものの墓標ばかりなり/波郷

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精選版 日本国語大辞典 「勿忘草」の意味・読み・例文・類語

わすれな‐ぐさ【勿忘草】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] forget-me-not の訳語 ) ムラサキ科の多年草。ヨーロッパ原産で、観賞用に栽培される。高さおよそ三〇センチメートル。葉は長楕円形または倒披針形で、茎とともに軟毛がある。春から夏にかけて、碧紫色の小花を多数つけ、尾状にまいた総状花序をつくる。わするなぐさ。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「忽忘草(ワスレナグサ)の空いろの花」(出典:桐の花(1913)〈北原白秋〉白き露台・白き露台)

わするな‐ぐさ【勿忘草】

  1. 〘 名詞 〙わすれなぐさ(勿忘草)《 季語・春 》 〔牧野新日本植物図鑑(1961)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「勿忘草」の解説

勿忘草 (ワスレナグサ)

学名Myosotis scorpioides
植物。ムラサキ科の多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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