北岡神社(読み)きたおかじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「北岡神社」の意味・読み・例文・類語

きたおか‐じんじゃ きたをか‥【北岡神社】

熊本市春日にある神社。旧県社。祭神は建速須盞嗚尊(たけはやのすさのおのみこと)、奇稲田姫尊(くしなだひめのみこと)、五男三女神(ごなんさんにょじん)。承平四年(九三四)山城国八坂神社の分霊勧請(かんじょう)。古くは祇園宮と称し、明治四年(一八七一)現名に改称。祇園様。

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日本歴史地名大系 「北岡神社」の解説

北岡神社
きたおかじんじや

[現在地名]熊本市春日一丁目

花岡はなおか山の南東山麓にあり、東を流れる坪井つぼい川には祇園ぎおん橋が架かる。祭神は素盞嗚命・稲田姫命、旧県社。「国誌」の横手よこて村の項に祇園宮とあり「当村北岡ノ南ニアリ」とし、祭神は牛頭天皇・少将井・八王子とする。もと祇園社で、承平四年(九三四)肥後国司藤原保昌が府中鎮護のため山城国祇園社を湯ノ原に勧請、のち車屋敷に移し、さらに天元二年(九七九)祇園山(花岡山)に、正保四年(一六四七)「神主くじ取り」(熊本藩年表稿)で北岡山に移した。天慶九年(九四六)からは「当社神事ノ日、京師ヨリ勅使下向」といい、天禄三年(九七二)肥後国司菅原光家は「当国十ケ所ノ勅使ニ補セラレ(中略)当社並藤崎宮等ノ神事勅使ヲモ兼勤」したという(国誌)

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