北村 益(読み)キタムラ マス

20世紀日本人名事典 「北村 益」の解説

北村 益
キタムラ マス

明治・大正期の教育者,政治家 八戸町長;八戸新聞社長。



生年
明治1年12月1日(1869年)

没年
昭和26(1951)年4月15日

出生地
陸奥国八戸(青森県八戸市)

経歴
八戸の裕福な家に生まれる。病弱だったが、16歳で北辰一刀流を修めて以来、武道に励む。明治22年私塾・八戸青年会結成、旧士族の子弟の教育に努めた。40年八戸町長に就任、八戸築港と久八鉄道着工を掲げる“大八戸論”を提唱した。大正7年再任。昭和4年四町村合併による市制施行の際、市長に推されるが断る。晩年俳句など風流人として暮らした。八戸新聞社長もつとめた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北村 益」の解説

北村益 きたむら-ます

1868-1951 明治-大正時代の教育者,政治家。
明治元年12月1日生まれ。22年郷里の青森県で八戸(はちのへ)青年会を組織し,後進指導。八戸新聞社長をつとめたのち40年八戸町長となり,鮫(さめ)港修築,久八鉄道の完成につくした。八戸銀行取締役,八戸水力電気会長を歴任。昭和26年4月15日死去。82歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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