半道敵(読み)ハンドウガタキ

デジタル大辞泉 「半道敵」の意味・読み・例文・類語

はんどう‐がたき〔ハンダウ‐〕【半道敵】

歌舞伎役柄の一。おかしみを帯びた敵役。「仮名手本忠臣蔵」の鷺坂伴内さぎさかばんないなど。茶利敵ちゃりがたき半道方

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精選版 日本国語大辞典 「半道敵」の意味・読み・例文・類語

はんどう‐がたきハンダウ‥【半道敵】

  1. 〘 名詞 〙はんどうがた(半道方)
    1. [初出の実例]「モット男の悪い半道敵(ハンドウガタキ)がひいきでござります」(出典:滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下)

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世界大百科事典(旧版)内の半道敵の言及

【敵役】より

…《仮名手本忠臣蔵》の薬師寺や《菅原伝授手習鑑》の〈寺子屋〉の玄蕃など。〈半道敵(はんどうがたき)〉は半分道外方(どうけがた)のような悪人の意味で〈チャリ敵〉ともいう。《仮名手本忠臣蔵》の伴内や《須磨都源平躑躅(つつじ)》の〈扇屋熊谷〉の忠太など。…

※「半道敵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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