南郷大東遺跡(読み)なんごうおおひがしいせき

日本歴史地名大系 「南郷大東遺跡」の解説

南郷大東遺跡
なんごうおおひがしいせき

[現在地名]御所市南郷 大東

かつら山の東山裾、急峻な扇状地の小河川に挟まれた台地上に立地する古墳時代中期以降の祭祀遺跡。平成六年(一九九四)古墳時代中頃の南郷遺跡の南側の一部で、小河川の屈曲部を利用して構築した遺構を確認した。上流に貼石を施した貯水池、ここから木樋二本(木樋一・二)をつないで水を引き、二×二間の切妻造の水屋に導かれる。水屋内では前半部を槽に、後半部を導水管に加工された木樋(木樋三)になり、沈砂を行って浄水を取る施設としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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