細胞膜の超薄切片を電子顕微鏡で観察すると,二つの電子密度が高くて暗く見える層と,その中間に幅約2 nm の明るい層があり,全体として3層を形成し,厚さ約8 nm の単位よりなる.暗い層はタンパク質と脂質の極性群に相当し,明るい中間層は非極性群に相当する.この観察上の3層構造を単位膜という.分子レベルでの実体は,脂質二重層である.[別用語参照]リン脂質,電子伝達系中の図
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…原形質の物質環境を保つため外部環境に対して物質の出入を調節する境界膜が想定されながら,電子顕微鏡の技法が細胞構造の観察に適用されるまでは細胞膜の存在は確かめられなかった。ロバートソンJ.D.Robertson(1960)は,電子顕微鏡像から細胞膜を含む細胞の膜構造はみな3層からなる単位膜unit membraneであるとする説を唱え,以後単位膜の用語が広く用いられた。電子顕微鏡の観察では生体試料を固定し,また電子線透過のコントラストをつけて写真を撮る必要から,酸化オスミウムOsO4溶液が用いられている。…
※「単位膜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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