厚真(読み)あつま

改訂新版 世界大百科事典 「厚真」の意味・わかりやすい解説

厚真[町] (あつま)

北海道南西部,胆振(いぶり)支庁勇払郡の町。人口4890(2010)。苫小牧市に東隣する。夕張山地の南に続く丘陵厚真川が南流しながら浸食して太平洋注ぎ,その集水域を町域としている。南部勇払平野の一部で,海岸線に沿って日高本線が通じ,浜厚真駅がある。1895年ごろの団体移民の入植以降開拓が進み,厚真川沿いの谷底平野は高反収の米作地帯である。メロンイチゴのハウス栽培なども行われる。海岸地域は苫小牧東部大規模工業基地の一画を占め,苫小牧東港や北海道電力苫東厚真火力発電所が1980年開設され,北海道石油共同備蓄基地および国家石油備蓄基地が83年から稼働を始めた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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