原憲の貧(読み)ゲンケンノヒン

デジタル大辞泉 「原憲の貧」の意味・読み・例文・類語

原憲げんけんひん

道にそむかぬ生活を楽しみ、貧乏を苦にしないこと。清貧。→原憲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「原憲の貧」の意味・読み・例文・類語

げんけん【原憲】 の 貧(ひん)

(孔子の門人原憲が清貧に甘んじ、ぜいたくな身なりでたずねてきた学友子貢をたしなめたという「荘子‐譲王」「韓詩外伝‐巻一」「新序節士」などに見える故事から) 恥じるところのない貧しさ。清貧。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一〇「或人の名を書いて無い白紙のままであったなら、原憲の貧に誇ると云ふ吾も、或は(僕は或はと云ふ)心動いたかも知れぬ」 〔杜甫‐寄李十二白詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android