去行(読み)さりゆく

精選版 日本国語大辞典 「去行」の意味・読み・例文・類語

さり‐ゆ・く【去行】

〘自カ四〙 (「さる」は移動する意)
① ある状態に推移していく。ある時期、ある時間になってゆく。
万葉(8C後)六・九四八「真葛はふ 春日の山は うちなびく 春去往(さりゆく)山峡(やまがひ)に 霞たな引き」
② 去っていく。立ち去る。遠く離れていく。
廃園(1909)〈三木露風〉廃園・去りゆく五月の詩「去りゆく優しき五月のうしろかげを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android