取手・把手(読み)とって

精選版 日本国語大辞典 「取手・把手」の意味・読み・例文・類語

とっ‐て【取手・把手】

〘名〙 (「とりて(取手)」の変化した語)
① 手でとったり、つまんで持ったりするのに便利なように、器物家具などにとりつけた、突きでた部分。つまみ。え。ハンドル
和玉篇(15C後)「 トッテ」
養生訓(1713)五「ふたに取手あり」
※見知らぬ人(1936)〈真船豊〉一「ひょいとドアのとっ手を廻しましたら」
② とりかかる手段。いとぐち。
※玉塵抄(1563)一四「隠峯とってにはぐれて語もなうして帰られたぞ」
相撲のわざ。
※俳諧・竹馬狂吟集(1499)一〇「つっと入る堂の仏は阿彌陀にて 相撲のとって四十八あり」

とり‐て【取手・把手】

〘名〙 =とって(取手)
浮城物語(1890)〈矢野龍渓〉二「三百円入りの革嚢の把子(〈注〉トリテ)を」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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