只者(読み)タダモノ

デジタル大辞泉 「只者」の意味・読み・例文・類語

ただ‐もの【×只者/徒者】

普通の人。尋常の人。なみの人。多く打消しの語を伴って用いる。「あの不敵な面構えは―ではない」
[類語]常人凡人凡夫凡骨凡才凡手

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「只者」の意味・読み・例文・類語

ただ‐もの【只者・只物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 世間なみの人。ふつうの人。凡人。多く打消の表現を伴って、特異なこと、すぐれていることをいうのに用いる。
    1. [初出の実例]「よろしき者にやあらむとこそ思ひつれ、更にこれはただ物にはあらず」(出典:落窪物語(10C後)一)
  3. ( 只物 ) ふつうの物。なみの品。ありふれた品物
    1. [初出の実例]「但此甲非只物紫檀。凡此琵琶〈略〉未曾有物也」(出典禁秘鈔(1221)上)

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